持久力を向上させるにはジョギングなどの有酸素運動、筋肉をつけるには筋トレが有効です。
アスリートは勿論、一般の人も筋肉をつけながら同時に持久力も高めたいと考えています。

しかし、マラソン選手であると同時に重量挙げの選手であるという例は滅多に見られないよう
に、一般には両立は難しいと思われています。

では、筋肉をつけながら同時に持久力をつけるにはどうしたらいいのでしょうか。実は、筋トレ
と有酸素運動を効率よく組み合わせることによって筋肉と持久力を手に入れることは可能です。
ここで大切なのはその順番です。

二つのトレーニングのうち自分にとって重要だと思うトレーニングを先に行わなければなりま
せん。最近の研究により、筋肉をつけるための「マスタースイッチ」と持久力を高めるための
「マスタースイッチ」は同じものであり、同時に両方を「ＯＮ」にすることは出来ないことが分
かってきました。

つまり、１日のうちで最初に行うトレーニングの方にスイッチが入るということです。夏場に
プールサイドで肉体美を披露したいなら先ず筋トレを行うべきでしょう。また、冬場は肌を
露出する機会がないので筋肉を鍛えても余り意味がないと思うなら、ジョギングなどの有酸
素運動を先に行うのがいいかもしれません。

要は重要だと思うトレーニングを先に行うということです。どちらも同じくらい重要だと思う人
は、毎日順番を入れ替えてトレーニングを行えばいいでしょう。二つのトレーニングをうまく
組み合わせることによって、筋肉と持久力、言い換えれば肉体美と健康の両方を手に入れること
が可能になります。