健康のために必要な運動量とは?

運動は健康によいということは誰でも知っています。でもどれくらい運動すれば効果が得られる
かについては、よく分からないという人が多いと思います。

 

結果として、『運動が必要なことは分かっているが、時間がないから今は止めておこう。いつか
暇になったら始めよう。』と考えている人が結構多いのではないかと思います。

 

アメリカでは政府が「健康のために週5回、30分間の中程度の運動」を推奨してるそうです
が、その目標に届いているのは国民の3分1程度であるというデータがあります。肥満大国のア
メリカでこの程度ということなので、日本では健康のために運動している人の比率はもっと低い
と思われます。

 

 

実は、10分間程度のごくわずかな運動でも健康に良い効果があると言われています。そして
運動をすればするほどその効果は高まります。特に、今まで運動をしていなかった人が運動を
はじめた場合には健康状態が著しく改善するというデータもあります。

 

「週5回、30分間の中程度の運動」という目標を満たしていなくても、運動を習慣づけること
はとても重要です。運動を継続的に行うことで、糖尿病、脳卒中、心臓発作という代表的な死因
から、緑内障、白内障など様々な疾病リスクを30%以上減らすことができるそうです。

 

更に強めの運動を週3回、20分間採り入れることで、あらゆる死因のリスクを半減させること
ができると言われています。健康で長生きしたかったらとにかく運動です。あなたも明日から
10分間の運動を始めてみませんか?

スポーツを続けることの影響

誰もが健康で長生きすることを願っていますが、歳とともに老化は進行します。しかし、運動す
ることによって老化の進行は遅らせることができます。

 

筋力の低下、動脈硬化、関節の硬化や体重増加など、あらゆる老化現象は運動で遅くする
ことができます。

 

また、身体の疾患だけでなく、脳や身体の血液循環が良くなれば、認知機能の低下を防ぐこと
もできるし、細胞の老化を遅らせることも可能と言われています。

 

 

有酸素運動が、緑内障、白内障などの発症リスクを低下させることも研究により分かっていま
す。

 

運動しないでいると30歳以降毎年少しずつ筋肉量は減少します。40歳以降は筋力や骨密度
も少しずつ低下していきます。

 

どれだけ運動しても肉体の老化を完全に止めることはできません。しかし、運動は最高の老化
防止策であることは間違いありません。

肥満と健康の関係

一般に太ることは健康に良くないと思われていますが、実は太っているから不健康とは言えない
し、痩せているから健康とも言えません。

 

成人を対象にした調査によると、一定期間に死亡する確率は、太っている人のほうが標準体重
の人より17%も低かったということです。

 

このことから、体重は絶対的な健康のバロメーターではないということが言えます。長期的には
体重ではなく有酸素能力のフィットネスが健康のバロメーターになります。

 

 

つまり肥満でもフイットネスの良好な人のほうが、標準体重で運動をしない人より死亡する確率
が低いということです。

 

適度な運動をしている人は、体重にかかわらず運動のメリットを受けているということになります。また、高齢になると一般に体重が減少し、身体がもろくなってきます。

 

しかし少しだけ脂肪のついた高齢者は、病気や事故を乗り越える易いのではないかと考えられて
います。ただし、太りすぎにはやはり注意が必要です。